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6 .TH LIVE\-BUILD 7 2015\-06\-06 5.0~a9\-1 "Live システムプロジェクト"
9 \fBlive\-build\fP \- Live システムツール集
14 \fBlb \fP\fIコマンド\fP [\fB\-h|\-\-help\fP] [\fB\-u|\-\-usage\fP] [\fB\-v|\-\-version\fP]
15 [\fB\-\-breakpoints\fP] [\fB\-\-conffile\fP] [\fB\-\-debug\fP] [\fB\-\-force\fP] [\fB\-\-quiet\fP]
20 live\-build は Live システムのイメージをビルドするためのスクリプト集です。live\-build
21 の背景となる考え方は、設定ディレクトリを使って Live イメージのビルドに関するあらゆる面を完全に自動化、独自化するツール集ということです。
23 \fIコマンド\fPは live\-build コマンドの名前です (以下参照)。
26 live\-build 及び Live システムプロジェクトについてのさらなる情報は、それぞれの man ページや
27 <\fIhttp://live\-systems.org/manual/\fP> のマニュアルにあります。
31 .SS "live\-build 共有オプション"
32 以下のコマンドラインオプションは全 live\-build プログラムでサポートされています。
33 .IP "\fB\-h, \-\-help\fP" 4
35 .IP "\fB\-u, \-\-usage\fP" 4
37 .IP "\fB\-v, \-\-version\fP" 4
39 .SS "live\-build 共通オプション"
40 以下のコマンドラインオプションはほとんどの live\-build プログラムでサポートされています。各オプションの完全な説明については各プログラムの
42 .IP \fB\-\-breakpoints\fP 4
44 .IP \fB\-\-conffile\fP 4
49 段階ファイルが存在する場合でも強制的にヘルパーを実行します。
52 .IP \fB\-\-verbose\fP 4
56 .SH "LIVE\-BUILD コマンド"
58 live\-build は高レベル (「porcelain」) コマンドと低レベル (「plumbing」) コマンドに分割されています。
61 利用可能な全 live\-build コマンドの一覧です。詳しくはそれぞれの man ページを見てください。
63 .SH "高レベルコマンド (PORCELAIN)"
65 高レベルコマンドは主要コマンドといくらかの副次的なユーザ向けユーティリティに分けられています。
67 .IP \fBlb_config\fP(1) 4
68 live\-build の設定ファイルを作成します
69 .IP \fBlb_bootstrap\fP(1) 4
70 第1の段階で基本的な debian システムのパッケージ収集を行います
71 .IP \fBlb_chroot\fP(1) 4
72 第2の段階で chroot の独自化を行います
73 .IP \fBlb_binary\fP(1) 4
74 第3の段階でバイナリイメージの生成を行います
75 .IP \fBlb_source\fP(1) 4
76 オプションの第4の段階でソースイメージの生成を行います
77 .IP \fBlb_clean\fP(1) 4
82 .IP \fBlb_build\fP(1) 4
84 .IP \fBlb_local\fP(1) 4
85 ローカルの live\-build を利用する支援コマンド
86 .IP \fBlb_testroot\fP(1) 4
88 システムが root により構成されていることを確認します
90 .SH "低レベルコマンド (PLUMBING)"
93 の実際の作業は低レベルコマンドにより実装されています。低レベルコマンドはエンドユーザが直接実行することは想定していません。高レベルの主要コマンドに操作させることにより、様々な低レベルコマンドを必ず正しい順で実行するようにしています。しかし、live\-build
94 コマンドを自分のスクリプトで再利用したい場合はこの低レベルコマンドが対象となるかもしれません。
96 この低レベルコマンドへのインターフェイス (オプション群やセマンティクス)
97 は高レベルの主要コマンドよりもはるかに安定していることが求められることに注意してください。それに対して高レベルの主要コマンドへのインターフェイスは、エンドユーザの使い勝手改善のために変更される対象となります。
99 .IP \fBlb_bootstrap_cache\fP(1) 4
101 .IP \fBlb_bootstrap_debootstrap\fP(1) 4
102 debootstrap(8) により Debian システムのパッケージ収集を行います
104 .IP \fBlb_chroot_apt\fP(1) 4
105 /etc/apt/apt.conf の管理
106 .IP \fBlb_chroot_cache\fP(1) 4
108 .IP \fBlb_chroot_debianchroot\fP(1) 4
109 /etc/debian_chroot の管理
110 .IP \fBlb_chroot_devpts\fP(1) 4
112 .IP \fBlb_chroot_dpkg\fP(1) 4
114 .IP \fBlb_chroot_hacks\fP(1) 4
115 hacks (応急的な操作を行うスクリプト) を chroot で実行します
116 .IP \fBlb_chroot_hostname\fP(1) 4
118 .IP \fBlb_chroot_hosts\fP(1) 4
120 .IP \fBlb_chroot_install\-packages\fP(1) 4
121 キューにあるパッケージを chroot にインストールします
122 .IP \fBlb_chroot_interactive\fP(1) 4
124 .IP \fBlb_chroot_linux\-image\fP(1) 4
125 /etc/kernel\-img.conf の管理
126 .IP \fBlb_chroot_hooks\fP(1) 4
127 ローカルフックを chroot で実行します
128 .IP \fBlb_chroot_local\-includes\fP(1) 4
129 ローカルファイルを chroot にコピーします
130 .IP \fBlb_chroot_packages\fP(1) 4
131 chroot にインストールするパッケージをキューに追加します
132 .IP \fBlb_chroot_local\-patches\fP(1) 4
133 ローカルのパッチを chroot に適用させます
134 .IP \fBlb_chroot_local\-preseed\fP(1) 4
135 ローカルにある debconf の preseed 用ファイルを利用します
136 .IP \fBlb_chroot_packagelists\fP(1) 4
137 chroot にインストールするパッケージ一覧をキューに追加します
138 .IP \fBlb_chroot_proc\fP(1) 4
140 .IP \fBlb_chroot_resolv\fP(1) 4
142 .IP \fBlb_chroot_selinuxfs\fP(1) 4
144 .IP \fBlb_chroot_archives\fP(1) 4
145 /etc/apt/sources.list の管理
146 .IP \fBlb_chroot_sysfs\fP(1) 4
148 .IP \fBlb_chroot_sysv\-rc\fP(1) 4
149 /usr/sbin/policy\-rc.d の管理
150 .IP \fBlb_chroot_task\-lists\fP(1) 4
151 タスク一覧を chroot にインストールします
153 .IP \fBlb_binary_chroot\fP(1) 4
154 chroot を chroot にコピーします
155 .IP \fBlb_binary_debian\-installer\fP(1) 4
156 debian\-installer をバイナリにインストールします
157 .IP \fBlb_binary_disk\fP(1) 4
158 ディスク情報をバイナリにインストールします
159 .IP \fBlb_binary_grub\fP(1) 4
161 .IP \fBlb_binary_grub2\fP(1) 4
162 grub2 をバイナリにインストールします
163 .IP \fBlb_binary_includes\fP(1) 4
165 .IP \fBlb_binary_iso\fP(1) 4
167 .IP \fBlb_binary_linux\-image\fP(1) 4
168 linux\-image をバイナリにインストールします
169 .IP \fBlb_binary_local\-hooks\fP(1) 4
171 .IP \fBlb_binary_local\-includes\fP(1) 4
173 .IP \fBlb_binary_local\-packagelists\fP(1) 4
174 ローカルパッケージ一覧をバイナリにインストールします
175 .IP \fBlb_binary_manifest\fP(1) 4
177 .IP \fBlb_binary_checksums\fP(1) 4
178 バイナリのチェックサム (md5、sha1、sha256 のどれか) を作成します
179 .IP \fBlb_binary_memtest\fP(1) 4
180 memtest をバイナリにインストールします
181 .IP \fBlb_binary_net\fP(1) 4
182 ネットワークブート用バイナリイメージをビルドします
183 .IP \fBlb_binary_rootfs\fP(1) 4
185 .IP \fBlb_binary_syslinux\fP(1) 4
186 syslinux をバイナリにインストールします
187 .IP \fBlb_binary_tar\fP(1) 4
188 ハードディスクバイナリイメージをビルドします
189 .IP \fBlb_binary_hdd\fP(1) 4
191 .IP \fBlb_binary_win32\-loader\fP(1) 4
192 win32\-loader をバイナリにインストールします
194 .IP \fBlb_source_debian\fP(1) 4
196 .IP \fBlb_source_debian\-live\fP(1) 4
197 debian\-live の設定をソースにコピーします。
198 .IP \fBlb_source_disk\fP(1) 4
200 .IP \fBlb_source_iso\fP(1) 4
202 .IP \fBlb_source_checksums\fP(1) 4
203 ソースのチェックサム (md5、sha1、sha256 のどれか) を作成します
204 .IP \fBlb_source_net\fP(1) 4
205 build source net image
206 .IP \fBlb_source_tar\fP(1) 4
207 ソースの tar アーカイブをビルドします
208 .IP \fBlb_source_hdd\fP(1) 4
214 例えば lb_bootstrap_debootstrap は利用するオプションを読み取るのに config/bootstrap 及び
215 config/bootstrap_debootstrap
216 という名のファイルを使います。利用するファイルの名前やフォーマットの詳細については個々のコマンドの man
217 ページを見てください。こういったファイルには一般的に、変数とそれに指定する値を1行に1件ずつ収録します。live\-build
218 の一部のプログラムでは組にした値や、変数の指定にわずかに複雑な方法を採っているものがあります。
220 例えば lb_bootstrap_debootstrap は利用するオプションを読み取るのに config/bootstrap 及び
221 config/bootstrap_debootstrap
222 という名のファイルを使います。利用するファイルの名前やフォーマットの詳細については個々のコマンドの man
223 ページを見てください。こういったファイルには一般的に、変数とそれに指定する値を1行に1件ずつ収録します。live\-build
224 の一部のプログラムでは組にした値や、変数の指定にわずかに複雑な方法を採っているものがあります。
227 は実行中のシェルに存在する環境変数を尊重することに注意してください。変数が設定ファイルから読み取れる場合にはそれが環境変数より優先され、コマンドラインオプションで指定された場合にはそれが設定ファイルの値より優先されます。ある変数が見つからない、つまり値がセットされていない場合は
228 live\-build が自動的にデフォルト値をセットします。
230 一部のまれな状況で、そういったファイルにアーキテクチャやディストリビューションにより異なるものを使いたいことがあるかもしれません。「config/段階.アーキテクチャ」または「config/段階_補助.アーキテクチャ」、それと「config/段階.ディストリビューション」または「config/段階_補助.ディストリビューション」(「アーキテクチャ」には「dpkg
231 \-\-print\-architecture」の出力と同じもの、「ディストリビューション」には対象ディストリビューションのコード名と同じものが入ります)
232 という名のファイルが存在する場合には他のそれよりも一般的な名前のファイルに優先してそのファイルが利用されます。
235 設定ファイルは全て、live\-build
236 プログラムにより作成されたシェルスクリプトです。それはつまり、通常のシェル構文に従う必要があるということです。また、設定ファイルにはコメントを残しておくこともできます。「#」で始まる行は無視されます。
239 .IP \fB/etc/live/build.conf\fP 4
240 .IP \fB/etc/live/build/*\fP 4
245 \fIlive\-config\fP(7)
247 このプログラムは live\-build の一部です。
251 システムプロジェクトについてのさらなる情報は、<\fIhttp://live\-systems.org/\fP> のホームページや
252 <\fIhttp://live\-systems.org/manual/\fP> のマニュアルにあります。
255 バグは <\fIhttp://bugs.debian.org/\fP> にあるバグ追跡システムに live\-build
256 パッケージのバグ報告として提出するか、<\fIdebian\-live@lists.debian.org\fP> にある Live
257 システムのメーリングリスト宛てにメールを書くことにより報告できます。
260 live\-build は Daniel Baumann さん <\fImail@daniel\-baumann.ch\fP>